FXトレードの基本

ウォール街のランダムウォーカー|書籍紹介その1

前書き

この記事で紹介する「ウォール街のランダムウォーカー」は、
自分がやっている短期トレードを真っ向から否定する
内容となっておりますw

いわゆる、長期資産運用について書かれています。

内容について

この書籍は、全15章の511ページあります。

第1部

第1章から第4章にかけて
過去の投資業界をさかのぼり、
「砂上の楼閣派」「ファンダメンタル価値学派」という二つのアプローチから
株式投資について大まかに述べられています。

その後「歴史は繰り替えす」という証明に
過去にあったバブル相場について様々な実例を用いて紹介されています。

チューリップバブルや南海バブルといった
1500年代後半からのバブルの実例を紹介されています。

そしてその中で、
バブルは必ずやってきて、
そして必ず崩壊する

ということを述べられています。

第2部

第5章から第7章にかけて
プロの投資家の成績表という題で

ファンダメンタル分析及びテクニカル分析の
両面からその手法は本当にうまくいくのかを述べています。

その中で、テクニカル分析については、
「儲かるかもしれないが倍&ホールドには勝てない」
と書かれています。

また、ファンダメンタル分析も優位性はないと書かれています。

また、仮にその手法に優位性があったとしても、
証券アナリストが予想を誤ったり、
お粗末なミスをする可能性もあるのだ、
と述べられています。

第3部

第8章から第11章にかけては、
「新しい投資テクノロジー」と題して、
近年の投資についてより具体的に数字を用いて述べられています。

例えば、リスクとリターンは比例関係にあったり、

分散投資によってリスクは減少するが、ある一定の数を超えるとその恩恵は小さくなることであったり、

実際の銘柄を用いてポートフォリオの組み方などを書く資産クラスにおいて解説されています。

第4部

「ウォール街の歩き方の手引き」と題して、
第12章から第15章で、
実際の資産運用において大切なことは何なのか
本質から書かれています。

例えば、預金がなぜダメなのか。ということ。
その答えのキーは、インフレ率。

他にも、に書く時間価値ということが何よりも大切。
今すぐに貯蓄から始めろと記載があったり、

伝統的な投資の本質について記載されています。

また、各資産クラス、年齢などによる、
具体的なおすすめポートフォリオも書かれており、
非常にイメージが湧きやすいです。

一番重要なこと

この書籍でとにかく口酸っぱく言われていることは、

「何よりもインデックスファンドへの長期投資が一番良い結果を生む」

ということです。

これを見ると、
一見「短期トレード」について真っ向から否定されているように見えますが、
その理由はただ短期トレードが投機だからという簡単な理由ではありません。

短期トレードというものはその名の通り、
短期でトレードを繰り返すやり方のことを指します。

そして、なぜインデックスファンドを買ってじっと待つ方がいいのか。

それは、

  • 取引回数が増えると手数料が増えてしまう
  • 値上がり益には税金がかかる
  • あの世界トップの投資家のウォーレンバフェットでも年利21%

という点です。

まず、手数料という点で短期トレードは圧倒的に不利と記載されています。

これは、いわゆるスプレッドですね。

ぐぅの音も出ないw

この点でまず短期トレードは圧倒的に不利だということ。

次に節税について。

長期投資での値上がり益や配当には、
様々な節税対策を行えますが、

短期トレードでは毎年その値上がり益に対して
課税されてしまうという点で不利です。

そして、最後に

あの世界で最も有名な投資家のひとり
ウォーレンバフェットさんでも
年率20%前後だということです。

これに関してはすこし疑問も残りますが、
筆者の言わんとすることは非常にわかります。

まとめ

この書籍を読んで、
個人的にはトレードを真っ向から否定されているようにも思いましたが、
そもそも今の自分はトレードで稼がないとだめという状況にあるので、
否定されているわけではないかなと思いつつも、
お金を稼ぎ始めると同時にこのような伝統的な投資も
勉強しないといけない、実践しないといけないな実感しました。

資産を増やしたいと思う方は必ずと言っていいほど
おすすめの一冊になっております。

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